皐月賞が終わり皆が目指す先はダービー
ダービーまでに各馬がどう過ごすか、ちょっと気が早いですがダービーの外厩の話をさせてほしい。
昨年も書きましたが、今年も書きます。
去年のブログと被ってしまう部分もありますが、日本ダービーの過去の歴史を「外厩」で見てみましょう。
2011年 オルフェーヴル
ステイゴールド産駒
そして、3冠を達成して古馬になってからもGIを勝ちました。
規格外。ただの化け物です。
ここまで使って、ここまで走った。というタイプでは最後の馬かも知れません。
2012年 ディープブリランテ
ディープインパクト産駒、初のダービー馬
外厩 ノーザンFしがらき
皐月賞3着から巻き返してのダービー制覇でした。
ダービーの後は、キングジョージ6世&QESに出走しますが、敗退。そして屈腱炎で引退。
2013年 キズナ
弥生賞5着の後は、毎日杯、京都新聞杯と裏街道。
ダービーを勝つまで外厩には出さず在厩調整でダービーを制覇。
ダービーの後は凱旋門賞へ。
ニエル賞、そして翌年の春の大阪杯と2勝しましたが、古馬になってからは骨折2回と、GIを1つも勝てずに引退。
2014年 ワンアンドオンリー
ハーツクライ産駒
デビューからダービーまでずっと在厩調整でダービーを制覇。
次走の神戸新聞杯を勝って、以降は勝ち鞍は無し。
馬券圏内もドバイの3着のみ。
2015年 ドゥラメンテ
キングカメハメハ産駒
ここからノーザンF無双が始まります。
ノーザン外厩、ディープ・キンカメ、「天栄・しがらき」
ダービー勝つにはこれらが必須になる時代。
皐月賞を圧勝して、ダービーまで在厩調整
そして皐月賞・ダービーの2冠達成
しかし、ダービーの後は骨折をしてしまい、翌年の中山記念まで休養そこで勝利。
ドバイも宝塚記念も結局勝てず、この馬も古馬になってから1度もGIを勝てずに引退
2016年 マカヒキ
そしてダービーも在厩調整でダービー制覇。
この馬も、キズナと同じくニエル賞まで勝てましたが、その後は長いスランプとなり8歳になってやっと復活をしました。
2017年 レイデオロ
キングカメハメハ産駒
年明け初戦が皐月賞。前哨戦なんて必要ない。
をクラシックで成し遂げた天栄馬。
これが、今の省エネローテの手本となった馬です。
この省エネローテなら古馬になってからも活躍できます。
実際に、古馬になってGIを勝ったダービー馬はオルフェーヴル以降レイデオロまでいませんでした。
2018年 ワグネリアン
2019年 ロジャーバローズ
京都新聞杯→ダービー
皐月賞をパスして別路線
京都新聞杯の後は厩舎に置いて、ダービーは在厩調整。
ノーザンF生産ではありませんが、外厩はしがらきでした。
この馬もダービーの後、1戦も走らず骨折で引退。
この年の1番人気のサートゥルナーリアはレイデオロと同じパターンで2冠を目指しました。
サートゥルナーリアは直行ローテの皐月賞を勝ってダービーで敗戦。
このパターンで2冠を獲るのはまだ厳しいのかもと思ってました。しかし、翌年に化け物が誕生します。
2020年 コントレイル
直行ローテで皐月賞を勝ち、ダービーも外厩調整で勝利 そして3冠達成
そう。天下のノーザンFが成し遂げたかった。
という目標を先にノースヒルズのコントレイルが実現させてしまいました。
これを実現させたコントレイルは凄いのですが、この年のノーザンFは、サリオス以外大コケの年でした。
2021年 シャフリヤール
毎日杯→ダービー
過去の歴史を見るように、皐月賞→ダービー
だと馬が壊れてしまう。だったら皐月賞なんて捨てましょう。別のローテからしっかり間隔をあけてダービーを勝つ。
これを達成したダービー馬。この馬は古馬になってからもドバイでGIを勝てました。
これらの歴史を踏まえて
・ダービーを勝つには3つのパターンがあります。
1.「在厩調整」
過去の該当馬 ワンアンドオンリー・ドゥラメンテ・マカヒキ・ワグネリアン
ダービーを勝つため!ダービーを本気で勝つんだ!!厩舎に置いて、追い切りも強目にやって、鍛えて鍛えてダービーに臨む。
昔からの王道パターンですが、これを行うことによって馬が終わります。
2.「外厩」を駆使した省エネローテ
過去の該当馬 レイデオロ・コントレイル
1のパターンだとダービーを勝ったとしても反動が大きい。
とにかくレースが終わったらすぐに外厩に戻す。
「素質を疲労で妨げない」を徹底する。
こうすることによって、ダービーで競走馬人生が終わることなく古馬になっても活躍できます。
ノーザンファームが考えた究極のローテーションです。
3.皐月賞を捨てる「別路線組」
過去の該当馬 キズナ・ロジャーバローズ・シャフリヤール
ダービーを本気で勝つためなら皐月賞を捨てる。
皐月賞とダービーは中5週ですが、関西馬は輸送があります。2走連続の輸送+GIの連戦
だから皐月賞を捨てて別路線でダービーに挑む。
別路線なので相手も軽い。ダービーまで疲労を最低限に抑えることができます。
しかし、別路線で勝ったキズナもロジャーバローズも京都新聞杯から中2週で在厩調整でのダービー制覇でした。これだと1のパターンと同じく馬が終了します。
だからこそ、
これを実現させたのが昨年のシャフリヤールです。
時代は変わりました
1のパターンの時代は終わったんです。2.3のパターンで、外厩を使って省エネローテで、ダービーを勝てる時代になったんです。
では、今年の皐月賞を振り返りましょう。
皐月賞を勝ったのはジオグリフ。2着 イクイノックス。
この2頭は天栄馬でノーザンF天栄の馬です。そして木村哲也厩舎。
確実にダービーまでの1ヶ月で1度天栄に戻すでしょう。
ジオグリフは共同通信杯→皐月賞という去年のエフフォーリアと同じ。
イクイノックスは東スポ杯→皐月賞という異例のローテで明らかにダービーを見据えたローテ。
皐月賞までしっかり間隔をあけてるし、ダービーも外厩調整。これは2のパターンで良い傾向。
3着 ドウデュース
弥生賞を使って皐月賞まで在厩調整。友道厩舎のことですからダービーも在厩で調整されるはず。
そう。1のパターンは時代遅れなのよ。
4着 ダノンベルーガ
共同通信杯を勝った時点で皐月賞への出否は未定。ダービー直行の話題まで出ていました。
共同通信杯から在厩で皐月賞へ出走した点と堀厩舎なのでダービーまでの期間も在厩で調整するはず。ドゥラメンテ、サリオスも在厩でした。
こちらもイクイノックス同様にダービーを見据えたローテ。しかし、イクイノックスと違う点は、共同通信杯の時点で在厩調整だったということ。そう。1のパターンです。このパターンは時代遅れ。
2.3のパターンで、ダービーを見据えていて2着に来たイクイノックスが1番ダービー馬に近い存在ではあります。
しかし、お気づきの方もいると思いますが、、
ダービーって結局さ
ディープインパクトなのよ。
ディープが最強なのよ。。
エフフォーリアも、ディープインパクト産駒のシャフリヤールに負けた。先程あげた3頭はディープインパクト産駒ではありません。そして、皐月賞馬のジオグリフもそう。
先程あげた2.3のパターンに該当していて、ディープインパクト産駒ってなると、、
キラーアビリティ
なんですよ。これ、、、
まぁダービーまでに新しい怪物が出てくる可能性もあるし、それに、1のパターンでまたダービーを勝つ馬が出るかもしれませんけど。
皐月賞をボロ負けして、人気落としてダービー勝つやつ死ぬほど見てきた。
私は
キラーアビリティ
だと思う。
では、1ヶ月後のダービーでお会いしましょう。